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病院につれていく [かりんの話]

朝5時に起きると、いつものように2階から下りてくる。
習慣というのは妙なもので、いくら具合が悪くても、毎日のくり返しは欠かさないようにする。
ぼくがトイレに入ると、いつものように廊下に置いてある爪研ぎで爪を研ぐ。
習慣と異なるのは、2階にかけあがって、エサをねだらなくなったことだ。
ぼくが2階に上がってから、ゆっくり、そっと階段を上がってくる。
エサの皿をみると、何も食べていない。
手のひらにエサをのせると、休み休みしながら20粒ほど食べた。
これが精一杯。
醤油皿でミルクを飲ませる。
途中で鼻をくしゅくしゅし、頭をしきりと振る。
年末に左耳を出血するほど掻いて、まだ直っていない。
ふり返ってみれば、そのころから少し動作がおかしかったのだ。

かりんをキャリーバッグに入れ、15分ほど自転車をこいで、朝9時に大神宮横のくわしま動物病院につれていく。
耳をひっかくので、先生に爪を切ってもらう。
うまいものだ。
肝機能を改善し、むかつきを抑える、注射を打つ。
「入院しますか」と聞かれて、
「人見知りするから通院するかたちにします」と答える。
それで週2回通えばいいと思っていたら、
「できれば1日おきに通院して、食欲が回復するのを待つほうがいい」
と言われる。
注射をつづけて食欲が回復すれば、もう少し長生きできるわけだ。
家に戻り、かりんを置いて出勤した。
ヨーコさんはぼくより先に家を出ている。
きょうもかりんは夕方まで一人ぼっちだ。

ネコはほんとうにえらいと思う。
名前も地位も求めず、おかねには目もくれない。
わがままに生きてもまわりを楽しませ、人に(あまり)迷惑をかけない。
病気で苦しいときも、つらいそぶりをみせない。
ネコのように生きたいと思うほどだ。

夕方急いで帰ると玄関まで迎えにくる。
まもなくヨーコさんも戻ってくる。
2回目のお出迎え。
階段の上から「かりん、ごはんだよ」と声をかけると、何と階段を駆け上ってきた。
これまでヨタヨタしていたのが見違えるようだ。
注射がきいたのかもしれない。
通常の半分くらいエサを食べてくれたので、うれしくなった。
この調子で回復してくれることを祈る。


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MMM

こんにちは。BECでOさんから伺っておじゃましに来ました。我が家にも腎不全の猫がいるのでかりんちゃんのことが気になります。

少し調べてみたのですが、猫の場合肝不全単独での発症の例があまりひっかかってきません。急性肝炎というわけではないのですよね? もしかしたら腎不全からくるものでしょうか。クレアチニンは検査されましたか?

肝不全単独の場合はよくわからないのですが、腎不全と同じでとにかく食べさせることが大切なようです。輸液で食欲が戻っているときがチャンスだと思います。ad缶のようなカロリーの高いものを試してはいかがでしょう。ミルクが飲めるならゴートミルクもいいようです。

高齢といっても、驚異的な回復力を見せる子もいますので、がんばってあげてください。

>かりんちゃん、がんばって!
by MMM (2008-02-08 04:32) 

だいだらぼっち

腎機能はきわめて正常で、クレアチニン(Cr)はむしろ通常範囲よりも低いくらいです。でもコレステロールと血糖値、中性脂肪がやたら高いとなると、これはまさに成人病の典型。そんなにうまいものを食べさせているわけでもないのですが、やはり年なんでしょうか。いずれにせよ、コメントありがとうございました。
by だいだらぼっち (2008-02-09 05:50) 

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