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食欲もどる [かりんの話]

昨晩はぼくのベッドの足元で寝ていた。
5時に起床し、2階に上がると、一緒についてきて、エサをねだる。
たいして食べるわけではない。
ふだんの3分の1くらいだろうか。
きょうはヨーコさんが家にいるので安心だ。
夕方戻ってきて話を聞くと、少し食欲が戻ってきたみたいで、3時半すぎに本人(というのもへんだが)がエサをねだったという。
いつもの半分弱しか食べないけれども、それでも少しずつ食べる意欲が戻ってきている。
食べ飽きると、ソファの上で身繕いをし、それが終わると丸くなって寝始める。
こんな穏やかな毎日がいつまでも続いてくれれば、それに越したことはない。(2月8日[金])

5時半起床。昔は5時少し前に必ずやってきて、ベッドの脇で遠慮がちに鳴き、ぼくが起きないと「起きなさい」と言わんばかりにしつこく鳴いたものだ。
めざまし時計ならぬ、めざましネコ。
しかし、最近は鳴かなくなった。
それでも、ぼくが起きるとすり寄ってくる習性は変わらない。
食べる量は相変わらず少ないが、皿に入れただけで食べようとする。
皿の真ん中の部分だけ自力で食べる。
そのあと、手のひらにえさを置いて少し食べさせた。
9時半、くわしま動物病院に。
きょうはヨーコさんの自転車に乗せられている。
土曜日のため、病院は込んでいた。
左隣にはスピッツを人間みたいに座らせるように抱いた、いかついおじさんがいて、「足を引きずるんです」と、おろおろした様子。
右隣のネコはかりんと同じ15歳で、腎不全だという。
待合室は動物の病気談義で盛り上がる。
いつものように皮下注射を打ってもらう。
ぼくが「食欲が出てくれば、もう少し長生きしますよね」と聞くと、
先生が「もちろん」と答えてくれたのがうれしかった。
雪こそ降らなかったけれど、終日寒い1日。
病院から戻ったかりんは、寝室の毛布の上で、ずっとからだを丸めていた。
ぼくもおとなしくチャンドラーの『ロング・グッドバイ』(村上春樹訳)を読む。
夕方の食事は何回も分けて、少しずつ食べる。
夜、ケーブルテレビ(日本映画専門チャンネル)で放映していた「ニライカナイからの手紙」を見る。
蒼井優主演のいい映画だった。
テレビを見ていると、こたつにもぐってきたので、電気をいちばん弱にしてそのまま休ませることにする。
(2月9日[土])


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