海の城と戴冠式の宮殿──スコットランドの旅(12) [旅]
8月13日(月)
朝9時、北海油田の拠点アバディーンのメルキュール・ホテルを出発。南に30分ほど車を飛ばして、ダノッター[ダンノッターとも]城にやってきました。
北海に面した海の城です。
すでに廃墟になっていますが、いかにも難攻不落の構え。
その城まで歩いて行きます。絵になる城ですね。ディズニー・アニメのモデルになったのもわかるような気がします。雨がしとしと降りつづいていました。
この城にもさまざまな歴史がからんでいます。
古くは1297年にスコットランドの英雄ウィリアム・ウォレス(1272-1305)が、当時スコットランドを支配していたイングランド軍からこの城を奪ったことが知られています。
有名なのは、オリヴァー・クロムウェルの清教徒革命(1642-49)の時代に、スコットランドの三種の神器(王冠、剣、笏)がここダノッター城に移されたことですね。スコットランドに攻め込んできたクロムウェルに奪われないようにするためだったといいます。
18世紀のジャコバイトの乱でも、この城をめぐって国王軍とジャコバイト軍が攻防戦をくり広げました。その後、城は取り壊され、廃墟となりました。
なにやら紋章らしきものが残っています。
貯水池と城壁。
向こうには入り江と岬が広がります。
廃墟とはいえ、絵になる城です。ふり返って、思わずもう1枚写真を撮りました。
そのあと、スコットランドほぼ中央の都市パースに近いスクーン宮殿にやってきました。
ここはケネス1世(ケネス・マカルピン)からジェイムズ6世(イングランド王としてはジェイムズ1世)まで、約750年にわたり、スコットランド国王の戴冠式がおこなわれた宮殿です。
まもなく退位する天皇と皇后も、皇太子時代にここを訪れたといいます。現在はマンスフィールド伯の邸宅で、宮殿内はよく整備されています。
内部は撮影禁止なので、ガイドブックから部屋の様子をうかがわせる写真を2枚載せておきましょう。ここは応接室ですね。
これは書斎。みごとな陶磁器が飾られていました。そのほか、いくつもの豪華な部屋に圧倒されます。
宮殿を出ると、クジャクの親子が雨に濡れそぼっていました。
長老派教会の前には、歴代の国王が戴冠式で座ったという石がさりげなく置かれていました。これはもちろんレプリカ。ほんものは1296年にエドワード1世がウェストミンスター寺院に持ち去り、エディンバラ城に戻されたのは1996年のことです。
もう少し近づいてみましょう。
どうみても変哲もない石ですが、代々の国王が座ることで、伝説は膨らむわけです。
そろそろスコットランドの旅も終わりです。きょうの宿泊地はスターリング。高校を改装したホテルに泊まることにしました。
夜は街のパブで食事。普通のレストランよりずっと安く、ボリュームもたっぷりでした。
朝9時、北海油田の拠点アバディーンのメルキュール・ホテルを出発。南に30分ほど車を飛ばして、ダノッター[ダンノッターとも]城にやってきました。
北海に面した海の城です。
すでに廃墟になっていますが、いかにも難攻不落の構え。
その城まで歩いて行きます。絵になる城ですね。ディズニー・アニメのモデルになったのもわかるような気がします。雨がしとしと降りつづいていました。
この城にもさまざまな歴史がからんでいます。
古くは1297年にスコットランドの英雄ウィリアム・ウォレス(1272-1305)が、当時スコットランドを支配していたイングランド軍からこの城を奪ったことが知られています。
有名なのは、オリヴァー・クロムウェルの清教徒革命(1642-49)の時代に、スコットランドの三種の神器(王冠、剣、笏)がここダノッター城に移されたことですね。スコットランドに攻め込んできたクロムウェルに奪われないようにするためだったといいます。
18世紀のジャコバイトの乱でも、この城をめぐって国王軍とジャコバイト軍が攻防戦をくり広げました。その後、城は取り壊され、廃墟となりました。
なにやら紋章らしきものが残っています。
貯水池と城壁。
向こうには入り江と岬が広がります。
廃墟とはいえ、絵になる城です。ふり返って、思わずもう1枚写真を撮りました。
そのあと、スコットランドほぼ中央の都市パースに近いスクーン宮殿にやってきました。
ここはケネス1世(ケネス・マカルピン)からジェイムズ6世(イングランド王としてはジェイムズ1世)まで、約750年にわたり、スコットランド国王の戴冠式がおこなわれた宮殿です。
まもなく退位する天皇と皇后も、皇太子時代にここを訪れたといいます。現在はマンスフィールド伯の邸宅で、宮殿内はよく整備されています。
内部は撮影禁止なので、ガイドブックから部屋の様子をうかがわせる写真を2枚載せておきましょう。ここは応接室ですね。
これは書斎。みごとな陶磁器が飾られていました。そのほか、いくつもの豪華な部屋に圧倒されます。
宮殿を出ると、クジャクの親子が雨に濡れそぼっていました。
長老派教会の前には、歴代の国王が戴冠式で座ったという石がさりげなく置かれていました。これはもちろんレプリカ。ほんものは1296年にエドワード1世がウェストミンスター寺院に持ち去り、エディンバラ城に戻されたのは1996年のことです。
もう少し近づいてみましょう。
どうみても変哲もない石ですが、代々の国王が座ることで、伝説は膨らむわけです。
そろそろスコットランドの旅も終わりです。きょうの宿泊地はスターリング。高校を改装したホテルに泊まることにしました。
夜は街のパブで食事。普通のレストランよりずっと安く、ボリュームもたっぷりでした。
2019-02-21 06:50
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コメント(1)
つわものどもの夢の跡、
どんな暮らしをしていたのだろうと
想像をはせてしまいます
by mayu (2019-02-21 07:49)