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夜明けのアンコール・ワット──カンボジア2019春ツアー(7) [旅]

2月16日(土)
夜明け前の5時半にホテルを出発します。
アンコール・ワットに朝日が昇るのをみようというわけです。
次第に夜があけてきて、背後にあけぼの色をまとったアンコール・ワットのシルエットが浮かび上がってきます。時刻は6時10分。
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空が白んでくると、池の水面にアンコール・ワットが映ります。
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そして日の出。時刻は6時40分。まさに暁の寺です。
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蓮の花も開きました。
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すばらしいものを見せてもらいました。
いったんホテルに戻り、朝食をとってから9時過ぎに再び出発。
向かうのはバンテアイ・スレイという寺院です。ガイドさんによると、バンテアイは砦、スレイは女性という意味。バンテアイ・スレイは、ですから「女の砦」ということになります。
967年にジャヤヴァルマン2世が、インド人の師(政治顧問)ヤジュニャヴァラーハのために建てたヒンドゥー教の寺院です。
その入り口にやってきました。
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赤色砂岩でできた石門上部の紋様をアップしてみます。中央にはヒンドゥーの神々、そして左右のヘビが牙をむいて、迫力があります(でも、どこかユーモラス)。
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リンガの立ち並ぶ参道を歩いて、寺院のほうに。
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寺院の周りは池。つまり寺院は環濠に囲まれているわけです。
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いよいよなかにはいります。
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アップしてみると、怪物カーラの上に乗っている神の像がみごとです。
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内部には中央祀堂や塔、経蔵が残っています。しかし、圧倒されるのは、やはりみごとにレリーフされた神々の世界ですね。
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物語が多少でもわかれば、もう少し理解が深まるのですが、いまは森のなかで獅子や鹿、象、猿、鳥のあふれる戦いの場面に心馳せることで充分としましょう。
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中央祀堂の前に伺候するのは、まるでカラス天狗みたいです。
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りっぱな寺院です。よく見ると、カラス天狗ではなくて、やはり猿ですね。
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立ち姿が美しいデバター(女神)の像が、あちこちに見られます。
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門をくぐって、ふり返ってみます。
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接近して見ることができず、しかも似たような像なので、残念ながら撮りそびれてしまったのですが、ここには「東洋のモナリザ」と呼ばれるデバターの像があります。少しちがいますが、それと似た像をここに紹介しておきましょう。
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いずれにせよ、1923年に「東洋のモナリザ」を含むデバター像の彫刻4体を、若きアンドレ・マルローが切り取って盗みだしたのでした。幸いにも船に積み込もうとしているところを見つかって逮捕されたのですが、かれはその話を『王道』という小説に書いています。
それでも、マルローが1960年代にドゴール政権の文化大臣になるところをみれば、シヴァ神のお目こぼしがあったのかもしれませんね。
最後にそのシヴァ神の像を拝んでおくことにしましょう。
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昼食をとって、ツアーはつづきます。

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