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カンボジア旅行最終日──カンボジア2019春ツアー(9) [旅]

2月17日(日)
カンボジア観光最終日。これまで、あまりに多くの寺院を回ったため、頭がごちゃごちゃになりつつあります。それにしても、あらためて実感するのは、9世紀から15世紀にかけ、いかにアンコール周辺に大きな文明ないし国家が築かれていたかということですね。
それがなぜ滅びたか。これも大きな謎です。
最終日のきょうは、シェムリアップの南東にあるロリュオス遺跡群を回り、それからバスでプノンペンに戻ることになっています。約7時間の長旅です。
ロリュオスには、8世紀ごろ王都が築かれていました。アンコールに移る前のことです。ここには、バコン、プリア・コー、ロレイの3寺院が残されています。
9時にシェムリアップのホテルを出発。市場のあたりは車やオートバイで混雑しています。
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9時40分、バコンに到着。
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881年にインドラヴァルマン1世によって建てられた、5層ピラミッド型のヒンズー教寺院です。階段は40段あり、階段にレリーフはありません。クメール王朝では王が代わるたびに遷都がありました。このあと王都はアンコールに移ることになります。
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バコンのてっぺんに登ってみました。
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上から眺める光景です。左右に経蔵があります。
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第3層から上を眺めると、中央祀堂が空にそびえています。
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次に訪れたプリア・コーはさらに古く879年に建てられたといいます。レンガつくりで、現在ドイツが修復に当たっています。
シヴァ神を祀る寺院で、シヴァの乗る牛の像が残っています。
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怪物カーラが門の入り口を守っています。
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兵士の像ですね。金剛力士像でしょうか。日本にくると、これが仁王さまになるわけです。
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壁に経文らしきものも刻まれています。クメール文字のようです。
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最後にやってきたロレイは893年に建てられたヒンドゥー教の寺院です。塔が4本建っていますが、現在修復中。
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壁にはこんな戦士像が……。これもおそらく金剛力士像です。
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ふくよかなデバター(女神)ですね。
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いよいよカンボジア・ツアーも終わりです。
昼食をとったレストランの庭には、ドリアンが実をつけていました。
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12時半出発。プノンペンに向かいます。
途中、アンコール時代の古代橋スピアン・コンポンクディを見学。ナーガ(ヘビ)の彫刻が印象的な12世紀半ばの橋です。当時は、こうした橋がいくつも川にかかっていたといいます。
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国道6号線を南下。
だんだん日が落ちてきます。
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渋滞するプノンペン中心部を迂回し、空港近くで軽い夕食をとります。
内戦終結記念塔がみえました。
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カンボジア内戦が完全に終結したのは1998年12月29日。いまもこの日にはウインウイン記念塔の前で式典が開かれています。
1998年4月にポル・ポトが亡くなったあと、シアヌーク国王はポル・ポト派が休戦に応じたら、罪を問わず、土地やおカネも与えるという条件を示し、ポル・ポト派とフン・センとのあいだの和解にもちこんだといいいます。その後地雷の撤去がはじまりました。
ガイドさんによると、最近のカンボジアは中国の経済進出が目立ち、中国はカンボジアに港まで確保しようとしているといいます。貧困、ゴミ問題、渋滞、中国の進出(そしてガイドさんは言わなかったですが、中国と結びついたフン・セン独裁政権)が、カンボジアの大問題です。
夜8時過ぎ空港に到着。10時50分の全日空便で帰国の途につきました。
短いツアーでしたが、多少なりともカンボジアという国を瞥見できたのはよかったと思います。

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