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ゲルに泊まる──モンゴルのんびりツアー(4) [旅]

6月26日(水)
 晴れ。8時にホテルを出発します。市内はすでに混み合っていますが、学校が夏休みのため、これでも渋滞は少ないほうだといいます。
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 看板をみても日本経済の衰えを感じます。トヨタやSONYの看板は見かけるものの、中国資本や韓国資本の進出が目立ちます。ガソリンスタンドの多さもおどろきです。
 郊外に出ると、スクラップ工場や石油タンクが並んでいます。これも都市郊外の風景なのでしょう。
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 モンゴルには鉱山も多いが、いまの政府は腐っているので、開発がうまくいっていないとガイドさんが嘆きます。市場経済には市場経済なりの悩みがあるようです。
 モンゴル人の給料は安く、日本円にして、だいたい月8万円くらいだといいます。それなのにウランバートルのマンションは1億円くらいする。だれが買ってるのでしょう、とガイドさんもくびをかしげます。
 ただしモンゴル人はだれでも政府から700㎡の土地をもらえるといいます。社会主義が崩壊したあと、モンゴルでは土地の私有化が認められるようになりました。とはいえ、遊牧のための草地は、私有化の対象外だとか。
 9時、カルフールで休憩。しばらく走ると家畜売場を見かけます。
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 10時すぎ、草原地帯に出ました。このあたり、コムギの栽培も盛んなようです。こうした農地もいまや私有化されているはずです。
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 しかし、何といっても草原。モンゴル草原は広大です。チンギスハーンはなぜ世界征服の旅に出ようと思ったのだろう。ふと、その謎を知りたいと思いました。
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 11時、トール川を渡り、ルン郡のサービスエリアに到着。ここはウランバートルから140キロの場所です。周囲には牛や馬、ヒツジが放牧されていました。
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 草原にワシが飛んでいます。青い空に白い雲が浮かび、草原がどこまでもつづきます。同じことを書いているのは、草原が海にようにかぎりなく広がっているからです。
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 バスは揺れながらも快調に飛ばしていきます。水辺に牛や羊の群れが集まっています。
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 13時半、ブルドのバヤンゴビ・キャンプに到着。
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 われわれの泊まったゲルです。
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 くちばしの赤いカラスが集まると、雨が降るという伝説があるそうですが、さっそくそのカラスがやってきました。
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 天気は下り坂のようです。しかし、空にはワシが舞っていました。
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 15時30分、ホイル・ザウルへ。ここではゲルの組み立て方を教わり、モンゴルの民族衣装を着せてもらいました。ぼくのこの写真を遺影に使ったら、みんなびっくりして大笑いするだろうと思うと、何だか愉快です。
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 遊牧民のゲルを訪問したあとキャンプに戻ります。食事のあと、22時から星空観察。草原に寝っ転がって、北斗七星。夏の大三角形、ひっきりなしに飛ぶ人工衛星を見ます。残念ながら天の川は見られませんでした。
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