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ウランバートル市内見学──モンゴルのんびりツアー(7) [旅]

6月29日(土)
 8時半、ロシア製の四輪駆動ワズでホスタイ国立公園のキャンプ地を出発します。舗装道路脇で待っていたバスに乗り換え、ウランバートルに戻ります。ここからは1時間半ほどです。
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 10時、ウランバートル市内にはいります。二つの火力発電所の脇を通りながら、10時半にゴビ・カシミア工場に到着しました。
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 工場見学です。カシミア製品は石炭や銅、金、鉄鉱石などとともにモンゴルの主力輸出商品になっています。
 モンゴルには約250万頭の山羊がいて、毛の色が4種類あるとか。この工場は1981年に国営工場として発足し、いまは民営化されています。ニットや布、製品までつくっているそうです。1700人が働いていて、その8割が女性。ほとんどの工程が機械化され、製品は73%海外に輸出されているといいます。
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 工場の脇には、おしゃれなショップがつくられていて、つれあいはカシミアのセーターを買いました。
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 昼はソウル・クラブで中華料理。そのあと日本のテレビドラマ「VIVANT」の撮影場所ともなったスフバートル広場を訪れます。
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 突き当たりが1990年代に改修された政府宮殿(兼国会議事堂)です。広場の中央にはモンゴル独立の英雄スフバートルの像(写真では右側)が立っています。
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 政府宮殿の正面には巨大なチンギスハーン像が鎮座しています。社会主義時代にはモンゴル民族の英雄チンギスハーンはタブー視されていました。高さ5メートルといわれるこの像がつくられたのは、モンゴル民主化後の2006年のことでした。
 せっかくなので、チンギスハーン像をもう少しアップしておきます。
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 広場の中央には1946年に立てられたスフバートルの騎馬像があります。その台座にはモンゴル文字で「我が国びと、思いを一つに力を合わせれば、この世に獲得できないもの、知り得ないものは何ひとつとしてない」と書かれているそうです。
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 これもアップしておきましょう。スフバートル(1894〜1923)は日本ではそれほど知られていませんが、モンゴル人民義勇軍を編成して、清朝からのモンゴル独立を勝ちとった英雄とされます。1923年に30歳で急死しますが、ソ連によって毒殺されたとの説も根強いようです。
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 広場の回りには中央郵便局や証券取引所、市庁舎、銀行、ホテルなどが立ち並び、政府宮殿の向かい通りには国立博物館もありますが、何といっても有名なのは国立オペラ劇場です。
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 ローズ色の壁とドリス式円柱をもつこの建物は、第2次世界大戦後、シベリアに抑留された日本人捕虜によって建てられました。タシケントのオペラ劇場も同じです。
 よく似ていますが残念ながら、ここはドラマVIVANTに出てくるバルカ銀行ではありません。バルカ銀行のロケ地は広場から少し離れた国立ドラマ劇場のほうでした。ここには行きませんでした。
 道すがら見えた国立博物館を写真だけでも紹介しておきましょう。
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 スフバートル広場のあと、モンゴル仏教の総本山で、チベット仏教寺院のガンダン寺を訪れました。
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 ご多分に漏れず、社会主義時代にこの寺院も弾圧され、1938年に閉鎖されましたが、その後、徐々に復興し、民主化以後、ふたたび学問寺としての権威を取り戻しているといいます。その正面にある観音堂に向かいます。
 なかに入るとびっくり。巨大な観音像が立っていました。高さは26.5メートル。奈良の大仏よりはるかに大きいです。この観音像もソ連軍によって破壊され、1996年に再建されたものです。
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 観音像の周囲には、大小さまざまの阿弥陀如来像が並べられています。
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 仁王さまもいて、マニ車が観音像の周囲を取り囲んでいます。世界の平安を祈らないわけにはいきません。
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 今回のウランバートル観光はこれでおしまいです。残念ながらチベット仏の粋を集めたザナバザル美術館やボグドハーン宮殿博物館、ダシチョイリン寺院などを訪れる時間はありませんでした。
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 最後はノミンデパートで買い物(ハチミツを買いました)。そして、夕食はザ・ブルというレストランでしゃぶしゃぶ。そしてホテル「東横イン」に戻ります。
 翌朝は5時にホテルを出発、6時には空港に着き、7時45分発のモンゴル航空で成田に帰ってきました。
 帰りの日の朝焼けです。
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