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本のあるくらし [雑記]

 以下は「本の魅力」というアンケートにこたえた一文(600字)です。
 なんだか、関係のないことをテキトーに書いてしまっていて、恥ずかしいですね。
 アンケートにこたえるのは、意外とむずかしいです。

「本の魅力について」アンケート(600字)

本のあるくらし

 読書家だとはとてもいえない。評判の本もあまり読まない。とはいえ、定年を迎えたとき、日がな寝転んでテレビばかり見ている生活はしたくないなと思った。そこで、茫漠としたテーマをふたつばかり思いつき、ブログを開設し、ホームページもつくることにした。そのテーマが「商品世界論」と「七〇年代論」である。成果は問わず。さいわい、サラリーマン時代にためこんだ本も手つかずのまま残っている。本を読み、メモをとり、まとめて、ブログに発表していく。それだけのことだが、日々さまざまな発見があって楽しい。
 本を読み終わったときの達成感は、登山で頂上をきわめたときの喜びと似ている。スミスの『国富論』やリカードの『経済学および課税の原理』、マルサスの『経済学原理』を、はじめてきちんと読んだ。ブローデルの『地中海』も読破した。そのうちマルクスの『資本論』も再読したいと思っている。好きだった作家や評論家、中野重治や武田泰淳、高橋和巳、三島由紀夫、吉本隆明などと再会できる楽しみは、やはり本をとおしてしか味わえないものだ。そして、自分がいかにだいじなことを忘れたまま生きているかを痛感する。
 編集者時代は忙しくて、あまり本を読む時間がなかった。それでも気になる本を買って、本棚に並べておく習慣だけは身についた。それがいまとなっては役立っている。電子本は残らない。残るのは紙の本だ。(元書籍編集者)

 

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dendenmushi

@最後のお言葉、同感です。食わず嫌いではありません。いろいろ試してやってはみたけど、どうもやっぱり電子書籍を買って読むという習慣が身につきません。
名前はどうかと思いますが、電子書籍そのものにはまだ可能性はあるはずです。しかし、現在のような紙の本をデジタルに移しただけという電子書籍には、まったく魅力を感じない…。
若い人は少し違うようなので、やはり歳のせいですかね。
「本」という形態には、「モノ」としての意義もあると思うし…。
当方などは、むずかしい本はまったくダメなので、もっぱらもっと低〜いレベルの本しか読んでいません。
いつも、だいだらぼっちさんのブログで、「なるほど、そうなんか」と感心して読ませていただきながら、その高尚な本も読んだようなつもりになっています。
by dendenmushi (2014-12-01 06:56) 

だいだらぼっち

いつもお読みいただき、ありがとうございます。そんなハイレベルというわけではなくて、私の場合は、サラリーマン時代に買い込んだ本を何とか消化しているだけのことです。
電子本は頭に残りませんね。読み流す場合は、まだ使えるかもしれませんが。
dendenmushiさんのように、わたしもほんとうは、日本全国を旅する生活にあこがれているのですが、そう思うだけで、なかなか実現できないのが現実です。
今後ともよろしくお願いします。
by だいだらぼっち (2014-12-04 06:32) 

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