エーカンバラナータル寺院──南インドお気楽ツアー(2) [旅]
2月22日(木)つづき
10時ごろ、チェンナイ(マドラス)の南西77キロにあるカーンチープラムに到着しました。
最初に訪れたのがエーカンバラナータル寺院です。もちろんヒンドゥー教の寺院。16〜17世紀ごろにつくられたといいます。イギリス東インド会社がやってくる前でしょうか。西海岸ではすでにポルトガルが進出していました。
北インドがすでにイスラムの諸王国になっているのに、南インドはヒンドゥー勢力のヴィジャヤナガル王国(1336〜1649)が支配していました。
ガイドさんは例によって、ちっとも説明してくれませんでしたが、あとで調べると、この時代に南インドではヒンドゥー教の大寺院が発展したそうです。このエーカンバラナータル寺院もそのひとつです。
王や地方長官に保護された寺院は、大勢の巡礼者を集め、儀式をとりおこない、また織布工を集めて綿布を生産したり、水利施設を建設するなどの経済活動もおこなっていたといいます。
高さ60メートルの巨大な塔門(ゴープラム)は、隅から隅まで、神々の像で飾られています。その頂上には聖獣が鎮座しています。
寺院のまわりでは牛たちが我が物顔に振る舞っています。
靴と靴下を脱いでお堂にはいると、ひんやりとここちよい。回廊を奥へ進んでいきます。
あらゆるところにシヴァ神が祀られています。柱にはサルの神様、ハマヌーンの姿が刻まれています。
これは生け贄の羊でしょうか。何か言い伝えがあるのかもしれません。
壁際にはリンガ(シヴァのシンボル)がつらなります。
奇っ怪な像(ガルーダ?)もあって、じつにおもしろいですね。
回廊の様子。石の柱は彫刻で埋めつくされています。
扉に鍵がかかっているので、よくわかりませんが、これは象の姿で知られるガネーシャの像でしょうか。
天井には獅子のような像がつらなります。正式にはこの守り神を何と呼んでいるのかわかりませんでした。
中庭に出ると大きなマンゴーの木があって、その下のほこらでは多くの人が何やら熱心に祈りをささげています。シヴァとその妃パールヴァティーはマンゴーの木の下で結ばれたという言い伝えがあるとか。ほこらは、そのことと関係しているのかもしれません。
回廊のあちこちに神様のほこらがあります。そこには祭司がいて、信者の祈りを導いているようです。
この先はヒンドゥー教徒以外ははいれません。
沐浴場のまんなかにはコブラ(ナーガ)の像が刻まれた小祠。鎌首をもたげたナーガの像はあちこちでみられます。
出口近くで記念写真を撮ったら、あいだにふくよかなインドのおじさんが入ってくれました。
牛の聖像におまいりする人がいます。
短い時間の見学でしたが、こうしてみると、ヒンドゥー教は宗教というより、むしろインドの文化、慣習というほうがいいのかもしれませんね。それは日本人が神社やお寺にお詣りにいくのと同じ感覚と似ています。
日本の神道と同じくヒンドゥー教にも哲理のようなものはありません。しかし、ヒンドゥーの神々は、インド人の心のなかでは、いまもそれこそ感情豊かに変幻自在、大暴れしながら、人をためしては助けているかの感があります。
10時ごろ、チェンナイ(マドラス)の南西77キロにあるカーンチープラムに到着しました。
最初に訪れたのがエーカンバラナータル寺院です。もちろんヒンドゥー教の寺院。16〜17世紀ごろにつくられたといいます。イギリス東インド会社がやってくる前でしょうか。西海岸ではすでにポルトガルが進出していました。
北インドがすでにイスラムの諸王国になっているのに、南インドはヒンドゥー勢力のヴィジャヤナガル王国(1336〜1649)が支配していました。
ガイドさんは例によって、ちっとも説明してくれませんでしたが、あとで調べると、この時代に南インドではヒンドゥー教の大寺院が発展したそうです。このエーカンバラナータル寺院もそのひとつです。
王や地方長官に保護された寺院は、大勢の巡礼者を集め、儀式をとりおこない、また織布工を集めて綿布を生産したり、水利施設を建設するなどの経済活動もおこなっていたといいます。
高さ60メートルの巨大な塔門(ゴープラム)は、隅から隅まで、神々の像で飾られています。その頂上には聖獣が鎮座しています。
寺院のまわりでは牛たちが我が物顔に振る舞っています。
靴と靴下を脱いでお堂にはいると、ひんやりとここちよい。回廊を奥へ進んでいきます。
あらゆるところにシヴァ神が祀られています。柱にはサルの神様、ハマヌーンの姿が刻まれています。
これは生け贄の羊でしょうか。何か言い伝えがあるのかもしれません。
壁際にはリンガ(シヴァのシンボル)がつらなります。
奇っ怪な像(ガルーダ?)もあって、じつにおもしろいですね。
回廊の様子。石の柱は彫刻で埋めつくされています。
扉に鍵がかかっているので、よくわかりませんが、これは象の姿で知られるガネーシャの像でしょうか。
天井には獅子のような像がつらなります。正式にはこの守り神を何と呼んでいるのかわかりませんでした。
中庭に出ると大きなマンゴーの木があって、その下のほこらでは多くの人が何やら熱心に祈りをささげています。シヴァとその妃パールヴァティーはマンゴーの木の下で結ばれたという言い伝えがあるとか。ほこらは、そのことと関係しているのかもしれません。
回廊のあちこちに神様のほこらがあります。そこには祭司がいて、信者の祈りを導いているようです。
この先はヒンドゥー教徒以外ははいれません。
沐浴場のまんなかにはコブラ(ナーガ)の像が刻まれた小祠。鎌首をもたげたナーガの像はあちこちでみられます。
出口近くで記念写真を撮ったら、あいだにふくよかなインドのおじさんが入ってくれました。
牛の聖像におまいりする人がいます。
短い時間の見学でしたが、こうしてみると、ヒンドゥー教は宗教というより、むしろインドの文化、慣習というほうがいいのかもしれませんね。それは日本人が神社やお寺にお詣りにいくのと同じ感覚と似ています。
日本の神道と同じくヒンドゥー教にも哲理のようなものはありません。しかし、ヒンドゥーの神々は、インド人の心のなかでは、いまもそれこそ感情豊かに変幻自在、大暴れしながら、人をためしては助けているかの感があります。
2024-03-16 17:44
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