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いやな事件 [時事]

おとといから、
人を狂わせるような
冷たい春の雨が降りつづいていた。
きょうも朝から胸苦しくなるような、
どんよりと曇り空が広がり、
いまにも雨が
降り出しそうな気配がただよっていたが、
午後からは思ったとおり
また雨になった。
アメリカと日本で
立て続けにいやな事件が起こった。
ひとつは、ヴァージニア工科大学で
韓国出身の23歳の学生が、
銃を乱射し、教員や学生32人が死亡し、
みずからも自殺した事件である。
この間、約2時間半の
できごとだったという。
最初、犯人は中国人留学生と
報道されていたが、
のちに大幅に修正されて、
15年前に渡米し、アメリカ永住権をもつ
韓国人だということが判明した。
自殺した容疑者のチョ・スンヒは、
この大学の4年生で、英文学を専攻していたという。
アサヒ・コムによると、学内で全く孤立し、
課題の作文に暴力的な言辞を書き記していたものの、
犯罪歴はなかった。
使用した2丁の銃のうち1丁は先月、買ったばかりで、
自室に残されていたメモには
「おまえのせいだ」とか「堕落している」
というような言葉が残っていた。
いまのところ、犯行の動機は
まったくわかっていない。
いやな事件が起きたなと思っていると、
こんどは長崎市長が背中から銃で打たれて、
重体だというテロップが
きのうの夜8時半ごろテレビに流れた。
市長選挙の遊説を終えて、
JR長崎駅前の
選挙事務所に入ろうとした直前の
出来事だったが、けさのニュースは、
伊藤市長が出血多量のため、
未明に死亡したと伝えていた。
容疑者の城尾哲弥は
暴力団山口組系「水心会」の
会長代行で、自分の組が
市の公共工事から外されたと思い、
伊藤市長をうらんでいたという。
また、毎日新聞によると、
3、4年前、
自分の運転していたベンツが、
市の道路工事現場で、小さな穴に落ちて、
車体に傷がつく出来事があった。
そこで、市役所に修理代を求めたが、
まったく相手にされなかったため、
「やくざだからばかにされた」と、
知り合いの弁護士に憤っていたらしい。
それにしても、
これが市長射殺にいたる動機だったとすれば、
あまりにも幼稚な恨みつらみといわねばならない。
ここでもほんとうの動機はわからない。
銃を野放しにするなとか、
民主主義に対する挑戦だとか、
メディアはさかんに警鐘を鳴らすけれども、
犯人の心の奥底
(孤絶した世界にこもる若者の心理や、
何事も暴力で解決しようとするやくざの思考様式)
に迫らなければ、
事件の実相は、なかなか見えてこないだろう。
世の中には想像もつかぬ出来事が、
あまりにも次々と起こる。


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