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自衛隊 [時事]


軍事の話はむずかしい。
というか、よくわからない。
何もかもわかってしまったら、
戦争にならないからだ。
戦争のたびに
これまで見たこともない兵器が登場したりする。
ところで、わが自衛隊についてだが、
自衛隊はけっして弱くないような気がする。
こころみに日本と周辺諸国の兵員数を
比較してみると、

日本 24万人
韓国 68万人
北朝鮮 110万人
中国 225万人
台湾 29万人
フィリピン 10万人
オーストラリア 5万人

などとなる。
もちろん兵員数だけで
軍事力を計るわけにはいかないが、
装備などを含めて判断すると、
主に徴兵制をとる
東北アジアの周辺諸国にくらべて
志願制からなる自衛隊は
けっこうしっかりした兵力なのではないか
(もっとも表向きは日本に軍隊は存在しない
ことになっている)。
これまで自衛隊は、
万一の際に国土防衛の役割を担うという以外に、
国際的な軍事力としては
(つまり公然たる軍事力としては)
期待されることがなかった。
ところが、いまその大前提が崩れようとしていることは、
PKO活動やイラクでの駐留をみてもわかる。
自衛隊の国際貢献に期待しているのは、
日本が加盟している国連と、
安保条約を結んでいる同盟国のアメリカ
であることは言うまでもない。
今週の朝日新聞の特集「新戦略を求めて」は、
そのあたりをどうとらえているのだろう。
たとえば元国連事務次長の明石康氏は、
こう話している。
〈わが国はカンボジア以降、ゴラン高原や東ティモールに
参加した程度で、現在PKOの大半が展開する
アフリカでも自衛隊の姿がないのは
常任理事国入りを目指す国としては寂しい〉
国連のPKOに自衛隊がもっと参加してほしいというわけだ。
アメリカはどう思っているのだろう。
新たな軍事戦略にもとづいて、アメリカは、
日米同盟を「地域化」し、「グローバル化」するため
自衛隊の再編を求めているのだという。
陸上自衛隊はこの3月から「中央即応集団」という
戦闘部隊を新規に編成した。
朝日新聞によると、この部隊は、
「テロやゲリラ攻撃に緊急対応するとともに、
国際協力活動を仕切るという
二つの任務を帯びている」。
海上自衛隊は
「国際協力業務に必要な物資や人員の輸送力アップのため、
輸送艦や補給艦の大型化に取り組んでいる」。
さらに航空自衛隊は、
「国際協力活動に必要な空輸力の向上のため、
輸送機の大型化・長距離化に取り組んでいる」。
ここで「国際協力」という言い方が3つ出てきたが、
協力する相手がアメリカであることは言うまでもない。
憲法論議など何のその、日米軍事協力体制は
着々と進展している。


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