ことしも海老川の桜

夕方４時近くになって、ヨーコさんと海老川に桜を見に行った。
昼過ぎ、自転車で海神公民館に行く途中、何軒もの家の庭で桜が満開になっているのをみつけ、それがあまりにみごとだったので、急に出かける気になったのだ。
公民館の図書室では、高村薫の『新リア王』と高井有一の『時の潮』を返却し、替わりに船戸与一の「満州国演義」シリーズの２と３『事変の夜』と『群狼の舞』（１巻目は貸し出し中だった）を借りた。
朝起きたときは、上野で夜桜を見て、とプランを描いたのだが、うすら寒いので、だんだんおっくうになり、やっぱり家にいることにしようと決意が揺らぎ、ぼくだけひとり海神山の公民館に出かけたところで、また気が変わったというわけだ。
季節とともに、気分の変化もめまぐるしい。
家に戻ってから、「桜が満開だった」とヨーコさんを鼓舞して、自転車を２台引っ張りだす。

庭先のこぶしが散り始めている。
５日前に亡くなったかりん（わが家のネコ）はこの下に眠っている。
海老川の桜は７分咲きといったあたりだが、土曜日だけに、さすがに大勢の人が桜見物に訪れていた。

ふり返ってみれば、このブログ、きょうでぴったり１年つづいたことになる。
去年も４月１日のタイトルは「海老川の桜」だ。
毎年、同じ繰り返し。
ほんとうは、それがつづくだけでも幸せなのだ……。