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じいさんのぼやき再開 [雑記]

長いあいだ、ブログを休んでいた。
ひょっとしたら、重い病気か、それとも孤独死か、とご心配の向きもあったようだが、だいじょうぶ、何とか生きている。
昨年12月半ばから今年の1月初めまで、ヨーコさんと一緒に主にイタリアのシエナにいて、3歳半の孫と遊びほうける毎日を送っていた。
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途中寄ったパリではオペラ座(ガルニエ)の立ち見席で、ラモーの「プラテー」を見て、マルモッタン美術館やのみの市も訪れた。
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いくつかのパサージュも見て回った。そのうちベンヤミンの『パサージュ論』を読んでみたいというかすかな希望をいだいているためだ。
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イタリアでは2回ほどフィレンツェに立ち寄り、みんなでチンクエテッレに遊びに行き、トスカーナの緑の丘の後ろに隠れた小さな教会をいくつかまわった。そうそう、フィレンツェの市民劇場では、バレー組曲のカルメンと、ドニゼッティの「イル・カンパネッラ」も前のいい席で見ることができた。
それにしても天気が悪かった。チンクエテッレのリオマッジョーレの海も大荒れ。地中海が灰色になって荒れるさまを初めて味わった。
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3週間ほど滞在したうちで、晴れたのは2日だけ。雪になったかと思うと、次の日はアフリカから暖かい風がはいってきて、大雨。ヨーロッパの冬はこんな感じなのかなと、妙に得心したような気がした。
それで三が日が過ぎてから、日本に戻ってきて、時差ボケもあってしばらくぼうっとしていたのだが、そのうちあせりはじめた。
柄にもなく頼まれていた翻訳のことが気になって、まずこれを片づけようと思ったのだ。読み物というよりは、歴史の学術書である。ぼくの英語レベルはたかがしれている。もちろん、しゃべるのは苦手。そもそも単語力がないので、辞書と首っ引きで1行1行訳していかねばならない。読み返すのは後回しだ。いかにも直訳で、こなれた日本語になっていない。
それで、ようやくきのう、とりあえず最後まで訳し終わった。枚数にして400字で550枚といったところ。あとは注が70ページも残っていて、これも訳さなければならない部分が多いので150枚にはなるだろう。注を小さく組んだとしても四六版の本で450ページくらいになりそうだ。
これから注を訳し、見直しとチェックをして、5月末に版元に渡すことになっている。たいへんなのは、引用文献との照らしあわせだ。日本語の文献が多いので、この照らしあわせ作業はどうしても必要になってくる。それにしても翻訳がこなれていない。
困ったものだとぼやきつづけるじいさんである。


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