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フォン・ド・ゴーム──ヨーロッパ旅行フォトアルバム(8) [旅]

 6月24日、水曜日。
 きょうもクロマニヨン人の洞窟を訪れます。
 朝食をとらず、8時前にサルラのホテルを出発しました。
 これが、われわれの泊まったオテル・デ・リコレの全景です。
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 目的地のフォン・ド・ゴームには車で30分ほど。
 チケット売り場の前には、すでに20人以上が列を作っていました。
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 ここは予約を受け付けていません。洞窟の見学が1日78人に制限されているため、少なくとも9時半オープンの30分前にチケット売り場に並んでおかなければなりません。 
 きょうはなんとか洞窟を見学できそうです。一安心。
 待つこと1時間ばかり、ようやく窓口が開いて、切符を手に入れました。
 急にトイレに行きたくなりました。あとはみんなにまかせて、400メートル丘を登ったところにしかないトイレに駆けこみます。
 なんとか間に合い、ホッとしました。
 われわれの見学は10時半から。これがその入り口です。
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 この洞窟がレゼジーに住む考古学者によって発見されたのは1901年。
 しかし、保全される前から多くの人がはいりこんで、動物の絵に落書きを残しました。残念なことです。
 とはいえ、前に紹介したペシュメルルと同じく、ここも実物が公開されているクロマニヨン人の洞窟のひとつです。
 ガイドさんの案内で、なかにはいっていきます。照明はなく、ガイドさんのもつ懐中電灯だけが唯一の頼みです。
 狭い洞窟を奥へ奥へと進んでいきます。
 内部は撮影禁止なので、買い求めた絵葉書から、その雰囲気だけでも再現しておきましょうか。
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 これはバイソンでしょうか。実際には、これほど鮮明ではなく、かろうじて見分けられる程度です。
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 そして、シカあるいはトナカイ。これもやっとわかる程度です。
 バイソンやシカ、ウマの絵が200点以上あるといいますが、はっきりわかるのは10点くらいです。
 じっと眺めていると、絵の力強さが伝わってきます。
 これらの絵は、食糧となる動物の繁殖を願う儀式のために描かれたといいます。しかし、なにかもっと神々しいものを感じてしまいます。
 洞窟壁画が描かれたのは、1万5000年前だそうです。
 洞窟の奥には、さらに別の絵も残されているようですが、ここは立ち入りを禁止されています。
 すごいものを見せてもらったような気がしました。
 1時間ほどの見学を終えたあと、われわれはすぐ近くのレゼジーの町を訪れました。
 クロマニヨン人の骨が多数発見されたレゼジーは、考古学研究の一大拠点になっています。
 国際先史センターの駐車場に車を停め、まずはセンターを見学。それから丘の中腹の道を抜けて、広い通りに出て、レストランを探しました。
 何はともあれ昼食です。
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 そのあとは国立先史博物館の見学。
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 博物館は絶壁の下に立てられています。
 屋外にはクロマニヨン人の彫像も飾られていました。
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 これはわが家の元気なクロマニヨン人、いやお宝です。
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 レゼジーからはきょう宿泊を予定しているトゥールーズまで南下していきます。
 トゥールーズまでは車で3時間ほど。
 途中、休憩をはさみながら、夕方6時ごろトゥールーズのホテルに到着しました。

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