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イタリア夏の旅日記(4) [旅]

8月6日(日)
夜中から目が覚めてしまう。朝10時、洗濯を終えたミワが隣町に改築中の新しい家に連れていってくれる。田舎の大きな民家だ。3軒に分割されていて、すでに両端の家は人が住んでいるが、ミワたちがこれから住もうとしている部分はその真ん中にあたる。
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ミワのつれあいのマテオは大の自転車好きで、暇さえあればトスカーナの山野を自転車で走っている。田舎暮らしは夢だったらしい。その点はミワも同じで、ふたりの意見が一致して、この古民家を買うことになった。
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住みやすくするには中を改造する必要があった。そこで設計図をひいて、工事をはじめたのだが、1年近くたつというのに、できあがらない。
今回、引っ越しを手伝うつもりでやってきたわれわれは、拍子抜けしただけでなく、手持ち無沙汰となった。そうそう、驚くのは、イタリアには日本のように荷物を一切合切運んでくれる引っ越し屋さんがないことだ。あったとしてもべらぼうに高いという。そこで、たいていは友達の車を借りて、自分たちで荷物を運ばなければならない。
ロシア・ウクライナ戦争に加えて、コロナ明けで、EU圏内では急速にインフレが進行し、住宅ローンの金利もますます上昇している。工事は進まないわ、返すおカネは多くなるわで、ふんだりけったりだ。とはいえ、乗りかかった船で、ともかく完成にごきつけなければならない。
そんなわけで、けさは改築中の家にやってきた。行ってみて、正直驚いた。たしかにおカネがかかったかもしれないが、その値打ちはじゅうぶんあると思った。
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いまの家からは車で10分ほど。バスの便の悪い田舎にはちがいないが、まわりを見わたすと映画に出てくるような風景が広がっている。古い家を改装して、いまの形になるまで1年近くかかった。しかし、住めるようになるまであとひと月かふた月かかるだろう。
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昼は家に戻って冷やし中華。冷たいものは食べないユウキには温かいラーメンをつくる。そうこうしているうちに、サイクリングからマテオが帰ってくる。ぼくは少し昼寝する。
午後4時、マテオとミワが、少し歩いたほうがいいと勧めてくれ、われわれは車でコッレ・ディ・ヴァル・デルサに向かう。ユウキは行かないという。
ここは羊毛紡績や製紙、ガラスなどの製造業の町だという。そばにエルサ川が流れている。
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谷に降りていく。エルサ川は石灰質のせいか少し灰青色に濁っている。
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川に沿って、散歩道が作られていて、多くの人が三々五々歩いている。
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歩いているうちに腰が少し痛くなった。しばらく歩いていないせいだ。片道4キロの行程のうち3キロ足らずで大事をとり、引き返すことにした。
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途中で、ミワたちと合流し、7時ごろ帰宅。外はまだまだ明るい。

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