海岸寺院と落ちそうで落ちない岩──南インドお気楽ツアー(4) [旅]
2月22日(木)つづき
午後、カーンチープラムからマハーバリプラム(マーマッラプラムとも)にバスで移動します。
地図で見るとマハーバリプラムはチェンナイから南に60キロ下った海沿いにあります。内陸のカーンチープラムからすれば、ほぼ東に位置しています。バスで67キロ、ほぼ2時間かかります。
バスからの風景。カーンチープラムの町の様子、にぎやかですね。
食べ物屋さんです。店頭で何か揚げ物をしています。
屋台ではバナナをはじめ、果物や野菜が売られています。さすがに南の国らしく食べ物はふんだんにあります。
バスは川沿いに走ります。田んぼではお米がつくられています。このあたりは二期作です。
途中、石工屋さんを見かけました。ヒンドゥー教の神々はいまもこうして毎日つくられているようです。
午後3時、マハーバリプラムに到着。観光地らしく屋台が並び、雑多なものを売っています。
インドのカラス(イエガラス)。黒と灰色のツートンカラー。日本とはだいぶちがいます。
ここのお目当てのひとつは、世界遺産になっている「海岸寺院」です。見えてきました。
8世紀初頭、パッラヴァ朝によってつくられたヒンドゥー教寺院だといいます。ということは、午前中に訪れたカイラーサナータ寺院と同じころですね。ただし、海岸寺院のほうが古く、カイラーサナータ寺院はそれをまねたものだといわれます。
このあたりはかつて同じような寺院が7つあったようですが、いま残されているのはひとつだけです。風化にさらされながら1300年近い時節を耐えてきました。
祀堂のなかにはヴィシュヌ神が祀られているといわれましたが、よく確認できませんでした。
寺院の横はすぐ海です。ベンガル湾ですね。マハーバリプラムはかつて貿易港として栄えたようですが、いまその面影はありません。
海岸寺院の見学を終え、西に10分ほど歩くと、こんどは大きな石窟がみえてきます。その右側に目をこらすと、見事な彫刻がほどこされていました。「アルジュナの苦行」と題される彫刻だそうです。
2匹の巨象(実物大)の前に女神ガンガーが降りて来ます。象の鼻のあたりには、よく見ると万歳をしたネコもいて、これも修行中だそうです。
叙事詩『マハーバーラタ』の一節を図像化したものだといわれます。
パーンドゥ家の王子アルジュナは、シヴァ神の加護を願い、一本足だけで立ちつづける苦行をつづけています(写真の左上をみてください)。
その願いにこたえ、天界から地上に女神ガンガーが下ってきます。蛇の姿をしたガンガーは同時にガンジス川そのものを象徴しています。
いずれにせよ、壮大な神話の一節です。
さらに、その先にはびっくりするようなものがありました。
いますぐ転げ落ちてきそうな巨岩です。
クリシュナのバターボールと呼ばれます。なんでも200トン以上あるとか。岩山の坂を落ちそうで落ちないのが不思議です。
横に回ってみると、石は斜めに張りだして、バランスを保っていることがわかります。なるほど前に転がってこないはずです。
さらに後ろに回ると、少しひしゃげた格好をしていました。
何であれ、ものごとは微妙なバランスの上に成り立っています。この地球も人もそのとおりだということを教えてくれる巨岩でした。
午後、カーンチープラムからマハーバリプラム(マーマッラプラムとも)にバスで移動します。
地図で見るとマハーバリプラムはチェンナイから南に60キロ下った海沿いにあります。内陸のカーンチープラムからすれば、ほぼ東に位置しています。バスで67キロ、ほぼ2時間かかります。
バスからの風景。カーンチープラムの町の様子、にぎやかですね。
食べ物屋さんです。店頭で何か揚げ物をしています。
屋台ではバナナをはじめ、果物や野菜が売られています。さすがに南の国らしく食べ物はふんだんにあります。
バスは川沿いに走ります。田んぼではお米がつくられています。このあたりは二期作です。
途中、石工屋さんを見かけました。ヒンドゥー教の神々はいまもこうして毎日つくられているようです。
午後3時、マハーバリプラムに到着。観光地らしく屋台が並び、雑多なものを売っています。
インドのカラス(イエガラス)。黒と灰色のツートンカラー。日本とはだいぶちがいます。
ここのお目当てのひとつは、世界遺産になっている「海岸寺院」です。見えてきました。
8世紀初頭、パッラヴァ朝によってつくられたヒンドゥー教寺院だといいます。ということは、午前中に訪れたカイラーサナータ寺院と同じころですね。ただし、海岸寺院のほうが古く、カイラーサナータ寺院はそれをまねたものだといわれます。
このあたりはかつて同じような寺院が7つあったようですが、いま残されているのはひとつだけです。風化にさらされながら1300年近い時節を耐えてきました。
祀堂のなかにはヴィシュヌ神が祀られているといわれましたが、よく確認できませんでした。
寺院の横はすぐ海です。ベンガル湾ですね。マハーバリプラムはかつて貿易港として栄えたようですが、いまその面影はありません。
海岸寺院の見学を終え、西に10分ほど歩くと、こんどは大きな石窟がみえてきます。その右側に目をこらすと、見事な彫刻がほどこされていました。「アルジュナの苦行」と題される彫刻だそうです。
2匹の巨象(実物大)の前に女神ガンガーが降りて来ます。象の鼻のあたりには、よく見ると万歳をしたネコもいて、これも修行中だそうです。
叙事詩『マハーバーラタ』の一節を図像化したものだといわれます。
パーンドゥ家の王子アルジュナは、シヴァ神の加護を願い、一本足だけで立ちつづける苦行をつづけています(写真の左上をみてください)。
その願いにこたえ、天界から地上に女神ガンガーが下ってきます。蛇の姿をしたガンガーは同時にガンジス川そのものを象徴しています。
いずれにせよ、壮大な神話の一節です。
さらに、その先にはびっくりするようなものがありました。
いますぐ転げ落ちてきそうな巨岩です。
クリシュナのバターボールと呼ばれます。なんでも200トン以上あるとか。岩山の坂を落ちそうで落ちないのが不思議です。
横に回ってみると、石は斜めに張りだして、バランスを保っていることがわかります。なるほど前に転がってこないはずです。
さらに後ろに回ると、少しひしゃげた格好をしていました。
何であれ、ものごとは微妙なバランスの上に成り立っています。この地球も人もそのとおりだということを教えてくれる巨岩でした。