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かりんが肝不全! [かりんの話]

3日ほど前からかりん(わが家のネコ)がほとんどごはんを食べないので、心配になり、夕方、自転車に乗せて、くわしま動物病院に連れて行った。
最初「風邪をひいたのかな」と言っていたお医者さんに、2週間ほど前から、水をいっぱい飲むようになったと話すと、「それじゃ、一度血液検査をしてみましょう」ということになった。
足のつけねあたりから血液を採取されるときも、かりんはおとなしくしていた。
10分ほどたって、出された結果は衝撃的なものだった。
本来29-84の範囲で収まらなければならないGPT(肝酵素)が197と異様に高い。
69-146を正常範囲とする血糖値が377、18-69の中性脂肪が500以上、53-164のコレステロールも347という値だった。
食欲がないのは、血糖値が異常に高いためで、水をいっぱい飲むのは腎臓に負担が来ているからだという。
GPTが197という数字は、明らかに肝不全の症状だと説明された。
おそらくこのままごはんを食べなければ、長くて3週間から4週間しかもたないらしい。
ついこのあいだまで、ほんとうに元気だったのでがくぜんとした。
この日は皮下注射を打ってもらう。
家に戻り、結果を話すと、ヨーコさんも涙がとまらない。
隣町に住む次女にも電話をする。
この15年、娘たちが大学を卒業し、結婚するまで、かりんはずっと家族の一員だった。
あと5年くらいは長生きするものと信じていたのに、突然の肝不全宣告というのは、あまりにも悲しい。
ヨーコさんが「かりん」と話しかけると、注射がきいたせいか、久しぶりにかわいい声で「ニャー」と鳴いた。
そのあと、こたつにはいったヨーコさんのおなかのうえに乗り、のどのあたりをなでてもらうと、うっとりして気持ちよさそうな表情をする。
ネコはえらい。
病気なのに病気らしいそぶりもみせず、いつものようにあどけない顔をしている。
このまま苦しまないで、静かに眠るように天国にいくのを祈るのみだ。
考えてみれば、この子からはこれまでずっと幸せをもらい、家族のみんなが励まされてきた。
残り少ない日をだいじにしたいと思う。


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