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1年をふりかえって [雑記]

 政治の迷走ぶり、経済の低迷は別として、ぼく自身の身辺をふりかえると、定年後2年目を迎えたことしは、まず穏やかで幸せな1年でした。
 顔面の帯状疱疹という思わぬ病気に苦しみ、一時は右目があけられない状態でしたが、それも何とか快復しました。まだ、まぶたから額にかけて、ぴりぴりした感じが残っていますが、日常生活に支障はなくなりました。
 ことしは翻訳の仕事がひとつ終わり、12月に朝日新聞出版から朝日選書として出版されたのが大きな収穫です(ケネス・ルオフ著『紀元二千六百年』)。もうひとつ、これは編集の仕事ですが、定年前、勤めていた会社で、月に2回担当している企画を、1年通して無事に出稿することができました(辺見庸「水の透視画法」)。ブログに書いている「柳田国男の昭和」は、翻訳の仕事と病気があったために、あまり進まず、わずかに1947年から50年の範囲を扱っただけで、頓挫してしまっています。三省堂に連載していた書評も病気のため、やめてしまいました(そのうち、再開してほしいといわれているのですが)。
 旅行もあまり行けなかったのが残念です。とはいえ、6月には長女の暮らしているイタリアに行き、ドロミテでこの世のものとは思えない光景を目にしました。国内では3月から4月にかけてと、11月と2回、兵庫県の田舎に帰り、春は福岡にいる次女も合流して、車で両親と淡路を回り、秋は同じく両親と出雲を回りました。8月は夫婦ふたりで、9月は次女の連れ合いに車を運転してもらって軽井沢に行きました。2回とも、以前の会社の寮に泊まらせてもらいました。そうそう、3月には日帰りで水戸の偕楽園に行ったことも思いだします。ことしの旅行はそれくらいでしたかね。
 考えてみればアメリカにもインドにもオーストラリアにも(もちろん、中東やアフリカはいうまでもなく)行ったことがありません。バリ島には友だちがいるので、一度行きたいと思っているのですが、なかなか機会がありません。国内では東北や北海道も行ってみたいですね。それよりも、まず転勤で次女が住んでいる九州にまず行かなくては……。
 来年は定年後3年目。本の編集を1冊(あるいはもう1冊)頼まれているくらいで、ほかにそれほど大きな仕事はありません。ブログに書いている柳田国男の評伝は、できれば来年いっぱいで終わらせたいですね。そのあとは商品世界論や1970年代論を書きたいと思っているのですが、とくに商品世界論はどこからどう手をつけていったらいいのか見当もつきません。ひとつは柳田国男が明治大正史で展開したように、身近な衣食住から始めることが考えられます。もうひとつは経済史からのアプローチですね。江戸時代からの記録を読む必要があります。これには経済思想史もからんできます。経済学の裏づけもだいじですよね。といっても、ぼくは学者ではありませんから、あくまでも読み物として、少しはおもしろく書ければと思っています。
 もうひとつの課題は、読み残した本を片づけることです。ツンドク本になっている、哲学や政治学、経済学の本、古典文学もありますね。これらをできるだけ読んで片づけておかないと、残された人が始末に困ってしまうでしょう。がんばらないけど、がんばらなくては……。
 最後はけっきょく、ことしも多くの人に感謝です。

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